ここまで書いてきたように、行政書士という資格は
「就職」を有利にするための道具には適さない。
この事実は、開業間もない自分のつたない経験に加え、
合格するまでに色々とお世話になった通信講座フォーサイトの社長
からもそう教わった。
実は多くの資格スクールや通信講座は、合格するまでの教材や講義は
与えてくれるけれど、自分が合格した後に進む方向やイメージを
提示してくれるところは少ない。
だがこのフォーサイトは今後、実際に仕事をしている有資格者の先生に
インタビューをして、受講生にその実像をホームページ上で
伝えてくれるという計画を立てているそうだ。
これは非常にありがたいことだと思う。
私のように合格したのに的外れなことを目指してしまうという
時間のロスが防げるし、実際に自分がその仕事を始めるにあたっての
イメージづくりが早いうちからできるではないか!!
行政書士に関して言うなら、この資格はより良い就職のための通行証ではない。
行政書士という仕事を自分で始めるための免許なのだ。
車の運転だって免許取り立ての頃は、道もわからないし
運転もヘタクソだ。ましてや教習所で習ったルールが実際の道路では
通用しないこともままある。行政書士もそれと同じなんだろう。
道がわからなくても、ハンドル裁きがヘタクソでも、
とりあえず自分の足でアクセルを踏んでみることが大事なんだと思う。